不妊治療を受けるカップルは年々増加しています。
今や4組に1組の割合で不妊検査や治療を受けているというデータもありますが、不妊治療について周囲の理解や配慮は追いついていないのが現状です。
不妊治療では通院のため仕事を休んだり、早退しなければならず、職場の理解を得られなければ退職せざるを得ません。
実際、不妊治療をしている働く女性の約33%は仕事を辞めたという調査結果があります。
仕事と不妊治療の両立は難しく、どちらかを諦めてしまう女性も多いようです。

不妊治療と仕事を両立するには、多くのことをクリアする必要があります。
例えば、不妊治療と仕事を両立できる職場へ転職のはどうでしょうか?
「そんな都合の良い職場があるのだろうか?」と疑問に思う人も多いかもしれませんが、くるみん認定企業であればそれを実現できるかもしれません。
くるみん認定制度とは、厚生労働大臣が認定する制度で、少子化対策の一環として、子育てをサポートしている企業に贈られます。
2022年4月の改正により、不妊治療と仕事の両立基準がプラスされ、それぞれ「くるみんプラス」「プラチナくるみんプラス」「トライくるみんプラス」として認定されています。

くるみんプラスの認定基準には、不妊治療休暇、時短勤務やテレワークなどを治療に利用できる制度などが盛り込まれています。
さらに、仕事と不妊治療の両立に関して研修を行ったり、相談窓口を設けたり、従業員の教育と情報共有にも努めていることも基準の一つです。
不妊治療と仕事の両立を叶えたい人は、ストレスなく治療を受けられるため、転職の際はチェックしておくと良いでしょう。